今日は、少し難しいけれど、とても面白い「機械学習」という仕組みについて、皆様にもわかりやすいようにご説明させていただきます。
機械学習とは、簡単に言いますと、コンピューターがたくさんの経験から自分で賢くなる仕組みのことです 。
例えば、皆様が子供の頃、お花の名前を覚えた時のことを思い出してください。

機械学習もこれと似ています。コンピューターにたくさんのデータ(例えば、たくさんの犬の写真)を見せて、「これは犬です」と教えます。
すると、コンピューターはたくさんの犬の写真を分析して、「犬にはこんな特徴があるんだな」というルールを自分で見つけ出すのです。
そして、初めて見る犬の写真でも、そのルールを使って「これは犬だ!」と判断できるようになるのです [1]。
この機械学習の技術は、インターネットの検索システム や、最近話題のAI(人工知能)など、様々なところで使われています。
コンピューターがたくさんのことを学習して、私たちの生活をより便利で豊かにしてくれる、それが機械学習なのです。
機械学習でできること

機械学習でできることは、たくさんあります。私たちの身の回りで、機械学習をつかって便利になっていることはたくさんあります。
では、一体どんなことができるのかわかりやすいものを見ていきましょう。
①声でスマホを操作する
②音声で文字を入力する
③質問やお願いをする。
1 声でスマホを操作する
スマートフォンには、声で様々な操作ができる機能があります。
例えば、Androidスマートフォンの場合は「OK Google」と話しかけるか、Googleアシスタントアプリを開くことで、声による操作が可能です。
iPhoneの場合は、「Hey Siri」と話しかけることでSiriを起動できます。
これらの機能を使うと、アプリを開いたり、電話をかけたり、音楽を再生したりといった操作を、画面に触らずに行うことができます 。
話しかけたら、答えてくれて、私たちの指示にしたがってくれるのが機械学習なんです。
2 音声で文字を入力する
キーボードを使わなくても、声で文字を入力することができます。
多くのスマートフォンには音声入力機能が搭載されており、設定からオンにすることで利用できます 。
昔はこんな機能はありませんでしたね。でも機械学習がすすみ、音声で文字を入力することが可能となりました。
これも機械学習のおかげです。
例えば、メッセージアプリやメール作成画面などで、キーボードが表示されている状態でマイクのアイコンをタップし、話しかけることで、話した内容が文字として入力されます。
手が離せない時や、文字入力が苦手な場合に便利な機能ですよね。
このおかげで、キーボードを打ち過ぎて腕がいたくなったり、面倒な作業が一つ減りましたよね。
3 質問やお願いをする
GoogleアシスタントやSiriなどの音声アシスタントに、様々な質問をしたり、お願いをしたりすることができます。
例えば、「今日の天気は?」と聞けば天気を教えてくれますし、「タイマーを5分にセットして」とお願いすればタイマーを設定してくれます。
また、「〇〇に電話をかけて」とお願いすれば電話をかけることも可能です。
機械学習ではおなじみの使い方です。